ビタミンB2
| 発見の歴史 |
アメリカのシャーマンは1926年、ビタミンBから熱で壊れやすい物質と熱に安定な物質を分離し、これらをビタミンF、Gと呼ぶことを主張しましたが、翌年にはそれぞれビタミンB1、B2と改称されました。
ドイツのクーンらは1933年、牛乳から分離した黄色の色素がビタミンB2と同じ物質であることを証明しました。翌年にはB2の化学構造が明らかにされました。
| 化学名 |
リボフラビンと呼ばれています。体内では70~90%が活性型のFDA(フラビンアデニン・ジヌクレオチド)の形で存在します。
| 注目される薬理作用 |
活性型B2(FDA)はグルタチオン還元酵素の補酵素になっています。体内にできた過酸化脂質の分解には、グルタチオンペルオキシダーゼやグルタチオン還元酵素の働きが必要で、活性型B2はセレンというミネラルとともにこの分解を促進するといわれています。
ビタミンEは過酸化脂質の生成を押さえるビタミンですが、B2は過酸化脂質の分解に働くビタミンで動脈硬化などの予防に役立ちます。
| 主な生理作用 |
脂肪などを燃やしてエネルギーに変える際に補酵素として働きます。脂質を多く摂取したならばB2も多く摂取することが必要です。
| 一日の所要量は? |
摂取エネルギー1000kcalにつき0.55㎎です。成人男性で1.2~1.4㎎、女性で1.0~1.1㎎とされています。
一日の所要量を1種類の食品で摂取するには
ヨーグルトグラス3杯(600g)、牛乳グラス4杯(800g)、プロセスチーズ8切れ(187g)、納豆ミニパック4個強(214g)、卵4個(250g)、ゆで卵5個(279g)、ブロッコリー2株強(444g)、ほうれん草2わ強(522g)など
| 過剰症は? |
現在のところ過剰症は報告されていません。1日所要量の100倍摂取しても安全といわれています。
| 欠乏症は? |
よく知られているのは口角炎(口の端が切れ、かさぶたになる状態)、口唇炎(唇が腫れて赤くなる状態)、舌炎(舌が腫れて痛みや灼熱間を伴ったりする状態)など、口の周りに現れる症状です。
脂漏性皮膚炎(小鼻の脇などに脂肪のブツブツガできる状態)や眼瞼炎、眼精疲労など。鼻や眼の症状もしばしば見られます。
| B2を多く含む食品は? |
牛乳から分離されたビタミンだけに、牛乳や乳製品は効率のよい摂取源といえます。たとえば牛乳500ミリリットルに卵1個、納豆1パックでB2摂取量はほぼ一日の所要量を満たすことができます。
ビタミンB2は調理の際の熱には強いのですが、光に弱いビタミンで牛乳を飲むなら透明のビンよりパックのものが分解が進まず、また八百屋の店先で日光にさらされた野菜は、B2の分解が進んでいると思っていいでしょう。

