亜鉛(Zn)
≪体への作用≫
成人の体内に約2グラム含まれる亜鉛は、骨や筋肉に多く、皮膚、目の硝子体、前立腺、肝臓、脾臓、すい臓にも存在します。たんぱく質の合成に関与し、新しい細胞をつくるので体の成長には欠かせないミネラルといえます。
DNAの主成分である核酸の合成や、体を構成するたんぱく質であるコラーゲンの合成、ビタミンAの代謝にかかわっています。
日本人が不足しがちなミネラルで特に運動量や労働量の大きい人には注意が必要です。
≪体に不足した場合≫
この亜鉛が不足すると、まず味覚や臭覚の障害が現れます。さらに、目・口・手足の皮膚炎、脱毛、貧血などを起こします。妊婦に不足すれば、胎児の成長不良や奇形児の危険が高まります。イランで報告された小人症は調べてみると亜鉛欠乏が原因でした。
たんぱく質の合成がうまくできなくなって、細胞の増殖、修復力が低下します。成長傷害を招くため子供は身長伸びや体重の増加が止まり、思春期には性的な発達が遅れたりします。また、食欲不振、生殖能力の減少などが起こります。イランで報告された小人症は調べてみると亜鉛欠乏が原因でした。
≪体にとりすぎた場合≫
食事から摂取する場合においては過剰症になる危険性はありませんが、何らかの原因で過剰に摂取した場合には善玉コレステロールを減らし、免疫機構を弱めます。そのほか、吐き気、下痢、頭痛などを起こしますが、亜鉛自体の毒性は弱いので、よほど大量に取らない限り心配はありません。性質が銅と似ているので、過剰摂取は銅不足を起こします。
≪一日必要量≫
食品では、牡蠣にずば抜けて多く、ゴマ、米ぬか、のり、牛肉などに豊富です。
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≪亜鉛の効果試験≫
- 風邪をひき始めた213人に、起きている間の4時間ごとに亜鉛入りのグルコン酸ゲルかプラセボを二重盲検法で鼻に噴霧させた。その結果は顕著で、プラセボ群は平均9日間風邪をひいていたが、亜鉛を用いた被験者群は平均2.3日で風邪が収まった。風邪の期間が75%も短縮しました。
Hirt M,Nobel S,Barron E:Zinc nasal gel for the treatment of common cold symptoms;A double-blind,placebo-controlled trial.Ear Nose Throat J 79:778-781,2000

