ビタミンと呼ばれる条件
| 欠乏すると病気になる? |
ビタミンには、欠乏症の原因を研究するうちに発見されたものが少なくありません。欠乏症が起こるということは、人がそれを体内で合成できず、食物から摂取しなければならないという証拠で、その物質をビタミンとみなす有力な根拠となります。
13種類のビタミンのうちニコチン酸は、トリプトファンというアミノ酸(たんぱく質の成分)から体内で一部合成されますが、不足を食物で補う必要があるのでビタミンに数えられています。
また、人は体内で、プロビタミンD(ビタミンDの前駆体)を合成できます。日光の紫外線に当たると、皮膚でそのプロビタミンDからビタミンDがつくられますが、冬の日照時間が短い北欧などでは欠乏症が発生しますので、不足を食物で補わなければなりません。
ビタミンKなどは腸内細菌の働きで合成されたKが吸収、利用されますので、通常、欠乏症は起こりません。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんや抗生物質の長期服用などで腸内細菌の働きが十分でない場合には欠乏症が見られますので注意が必要で、これもビタミンに数えられています。
| ビタミンの定義 |
ビタミンの定義は「極微量で生理作用を発揮する有機化合物で、人の体内で合成できない(合成できても量が不十分)ため、食物から摂取しなければ欠乏症を引き起こし、健康な生命活動を維持できないもの」ということになります。
現在知られている13種類はどれもこの定義に当てはまりますが、この13種類でビタミンがすべてかというと、そうとは言い切れません。
ビタミンと同様の生理作用を持つ有機化合物で、現在は人の欠乏症が知られていないものの中に、ビタミンが隠れている可能性もあります。そのような化合物を「ビタミン様作用物質」と呼んでいます。

