ノニ
ノニの安全性・有効性情報
ノニの効果についてはハーブのカテゴリーで紹介していますが(抗がん作用(基礎研究のみのデータ)、鎮痛作用(基礎研究のみのデータ)、生活習慣病の予防と改善、糖尿病の改善)、これらの効果を期待して、摂取した場合の健康被害情報が、海外で報告くされているので以下に紹介します。
【ノニジュースが関連した海外の健康被害事例】
- 事例1:米国で慢性腎臓障害をもつ男性が、代替医療としてノニジュースを摂取して高カリウム血症を起こした事例があります。摂取したノニジュース中のカリウム量はオレンジジュースやトマトジュースと同じでした。慢性腎障害の治療中には、カリウムの摂取については高カリウム血症を起こす可能性が高いので、ドクターから注意されているはずです。この事例においては、ノニジュースの成分をよく理解しないままの摂取による不注意が原因と考えられます。
- 事例2:オーストラリアで29才男性(少量のアセトアミノフェン摂取に関連した中毒性肝炎の既往症あり)が、ノニジュース1日1.5リットルを3週間摂取して亜急性肝不全を発症し、緊急肝移植手術を受けた。
- 事例3:オーストラリアで62才女性(肝臓病の既往症なし)が、ノニジュースを1日2リットル3ヶ月間摂取して自然治癒性の急性肝炎を発症した。
- 事例4:オーストラリアで45才の患者(病歴や医薬品服用は特になし)がノニジュース1日グラス一杯を3週間摂取して血中トランスアミナーゼ(GOT・GPT)の顕著な増加とLDHの増加を示し、肝生検により肝障害と診断された。その後、ノニジュースの摂取中断によりトランスアミナーゼは正常域に回復した。
- 事例5:オーストラリアで多発性硬化症で6週間インターフェロンの投与を受けていた24歳女性(薬物誘導性肝炎の疑いでIFN治療停止)が肝障害(黄疸)と診断され、免疫増強目的で4週間摂取していたノニジュース(Morinda citrifolia)がその原因と推定された。
上記のノニと肝臓毒性については、ノニに含まれるアントラキノン類が関与していると推定されていますが、因果関係は明確ではありません。健康食品等の摂取による健康障害の発生は、利用者の体質なども関連しますので、食品=安全という考えで過大な期待をして利用することには注意が必要です。
ノニジュースに①亜急性および亜慢性毒性、遺伝毒性、アレルギー誘発性の試験において有害作用は検出できないこと、また数カ国で市販されてから数年経過しているが健康被害の報告はほとんどないこと、②有効性においても他の果実ジュース以上の健康効果はないと記載されています。
市販されているノニジュースにはいろいろ商品があって、全て同じとはいえません。特に天然のものから調製するときは、同じメーカーの商品であっても、常に同じ成分組成のジュースを作成することは極めて難しい事だと言えます。従って、上記の内容が全てのノニジュース商品に当てはまるとはいえません。



