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青い血液と赤い血液

≪血液の色はミネラルが関係している≫
人や動物の体内を流れる血液は、血球と呼ばれる小さな有形成分と電解質や栄養素を含んだ血漿と呼ばれる液体成分から成り立っています。そのうち約40%が血球で、残り60%が血漿になります。

ところで、血液の役割は体を構成するすべての細胞に酸素や栄養素を運び、その後は二酸化炭素や老廃物を細胞から受け取ることです。この場合、有形成分の大半は赤血球であり、さらにその重量の3分の1はヘモグロビンで占められています。このヘモグロビンとは、鉄を含むタンパク質であり、これが鮮やかな鮮紅色をしています。

つまり人や動物の血液は酸素運搬のため酸化鉄を使っているわけです。このため血液の色は赤く見えます。(鉄がさびると赤くなりますよね。あれと同じ原理です。)
これに対して、甲殻類やイカ、タコなどの軟体動物はヘモシアニンという銅を含むタンパク質が使われています。このため、軟体動物では酸素運搬のため酸化銅が使われ、血液は青色になります。

ところで地球上で生物が生きるためには、必ず酸素を必要とします。この場合、その運搬体が鉄であったり銅であったり、あるいはまったく異質の運搬体であったりしますが、原理的にはミネラルと呼ばれる金属にタンパク質が結合した化合物が酸素と結合して、各細胞に酸素を運搬しています。

このヘモグロビンとヘモシアニンはともに肺やえら等ガス交換を行う器官で酸素と結合して、各細胞に酸素を運搬するのですが、ヘモグロビンは鮮紅色、ヘモシアニンは青色になります。でも、ヘモグロビンの赤色については怪我をしたときに、見ることができるのでなじみが深いですが、タコやイカなどお刺身にするときにさばいてみても決して青い血液は出ないと思いませんか?
実は、ヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮紅色、ヘモシアニンは青色ですが、これが各細胞で酸素を離して還元型のものになると、ヘモグロビンは暗赤色、ヘモシアニンは無色になります。このため、タコやイカをさばいても、決して血液が青くないのはこのためです。

ちなみに、私たちが怪我をしたときに見られる血液は、ほとんどが暗赤色の血液です。これは、静脈出血で酸素が離れた状態の血液といえます。これが、鮮やかな色の血液が出ているということは、動脈出血で、圧迫止血をしてすぐに病院で処置してもらわないと、出血多量で死んでしまうかもしれません。
気をつけてくださいね。

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