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魔法のミネラル

≪希土類金属というミネラル≫

金属を分類する場合、鉄と非鉄金属、貴金属と卑金属といった分け方がありますが、その量の違いに着目してコモンメタル(一般的な金属)に対して、レアメタル(希土類金属)というようなわけ方をする場合もあります。ここで希土類金属の特徴を列記すると、第1に、地球上に比較的少量しか存在しないもの、第2に、量はある程度あっても、その抽出が難しく経済性が低いもの、第3に、存在量は多いが、活性化しやすく、純粋な金属が取り出しにくいもの、などを言います。要するに希土類金属はきわめてまれ(希)な存在なのです。

なお、これらは一般的な特徴を現したものであり実際には原子番号57~71までの金属に、スカンジウム(Sc:原子番号21)、イットリウム(Y:原子番号39)を加えた合計17の金属を希土類金属といいます。

ところで、希土類金属は磁石材料として非常に優れた特性を示すことが知られています。このため、各メーカーでは競って希土類磁石の開発を行っています。現在のところセリウム(Ce)、プラセオジウム(Pr)、それにネオジウム(Nd)やサマリウム(Sm)などが主な材料として使われています。その中でもネオジウムやサマリウム、コバルト磁石(コバルトは希土類金属ではないですが)が良く使われています。なおこの磁石は非常に強力で、昔ながらの馬蹄型磁石に比べ、その吸引力はおよそ100倍とも言われています。

なお、希土類金属は磁石材料のほかにレンズなどの光学材料、モニター、蛍光灯などの発光体、それに耐熱性、耐衝撃性に優れたセラミック(陶磁器のようなもの)材料などにも幅広く使われています。このように希土類金属は、ほんの少し何かに添加することで、その特性が飛躍的に向上するすばらしい能力を秘めた魔法の金属といえるわけです。これを体内ミネラルにたとえるなら、さしずめ補酵素(補因子)に相当するでしょうか。

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