宝石もミネラル?
≪ルビーやサファイヤはアルミニウムからできている≫
アルミニウム(Al)は地球上に多量に分布する金属で、一般にはアルミノ珪酸塩として存在しています。この金属の特徴は銀白色で柔らかく、比重は鉄の3分の一と軽く、さらに電気や熱の伝導率が優れ大変使いやすい点です。このため、調理器具、台所用品、建築材料などに広く使われていますよね。
また、アルミニウムを主成分として、これに銅、マグネシウム、マンガン、ケイ素などを加えた軽合金は、ジュラルミンとして航空機によく使われています。
なお、アルマイトという名称がありますが、これは在酸溶液中で陽極酸化させ、表面に酸化アルミニウム皮膜を形成したものであり、これによってアルミニウムの耐腐食性を向上させたものです。このため、アルミ製の弁当箱に梅干を入れても穴が開くことはありません。つまり、アルマイト処理によってアルミニウムの耐酸性が向上したわけです。
ところで、アルミニウムは常温では水と反応しませんが、高温では水蒸気と反応して酸化物(Al2O3)を生じ、このとき水素ガスが発生します。また水酸化アルミニウムを600度以上の高温で処理すると、酸にもアルカリにも安定した高分子状のアルミナ(Al2O3)となります。なお、アルミナの結晶は硬度がダイヤモンドの次に高いので宝石として使われます。
ここでアルミナを主成分とする宝石類を取り上げると、ルビー、サファイヤ、エメラルド、トパーズ、ヒスイなどがあります。このようにアルミニウムはいろいろな宝石の”原材料”として活躍しています。また、これらの宝石は人工的に合成することもできますし合成と言っても、天然に産出する宝石と科学的にまったく同じものができますので、その鑑定は大変難しいとされています。なお、エメラルドなどは物理的には多少の差があるので、現在ではその比重を比較して天然(比重はすべて2.67以上)と合成物(比重は2.65)の区別を行っています。



