ペラグラ皮膚炎
≪ビタミン不足で皮膚炎≫
古典的な食事に由来する典型的な欠乏症状であるペラグラ皮膚炎は、18世紀の半ばにスペインで発見されたとされています。
そして、ペラグラ(荒れた皮膚)という言葉は、北イタリアに住む内科医によってつけられたといわれています。
このペラグラ皮膚炎は、社会的に貧しい階層の人々に多く見られました。彼らの主食は貧しく、トウモロコシのような限られたタイプの穀類しか食べませんでした。トウモロコシ食とペラグラ皮膚炎の関係が明らかになったのは、20世紀のはじめで、1937年には、ナイアシン(ニコチン酸アミドまたはニコチン酸)がペラグラ皮膚炎の治療に有効であることが証明され、抗ペラグラ因子として認められました。
このペラグラ皮膚炎は20世紀のはじめごろまでは、ヨーロッパやアメリカのある地域では一般的な病気でしたが、現在ではアルコール中毒患者を除いて、先進国から消えているといってよいでしょう。しかし、インドやアフリカなどの一部地域では、風土病としてペラグラ皮膚炎が残っているといわれています。
現在ではアルコール依存症の人がたまにこの病気を発症します。それは、アルコール依存症があると栄養状態が悪くなり(アルコール摂取が多くなり食物として食品の摂取が少なくなるため)鉄、ビタミンB2、B6の摂取量が不十分だと、ナイアシン欠乏症のリスクが高まるため、発症する場合があります。



